ASCOニュース:ダラクソンラシブの作用に関する詳しい説明
ASCOニュース:ダラクソンラシブの作用機序(どのように効くのか)
ダラクソンラシブは、変異型および野生型RASの活性型グアノシン三リン酸(GTP)結合状態を標的とする、経口投与可能なRAS(ON)多選択性トリコンプレックス阻害剤とASCO2026で説明されました。がん細胞が増えるために使っている「RAS」というスイッチが“入っている状態”だけを狙って止める、新しいタイプの飲み薬です。 ここでは、その仕組みをやさしく説明します。
● RASとは?
- がん細胞が増えるために使う「成長スイッチ」のようなタンパク質
- 膵臓がんでは 約9割 が RAS(特に KRAS)に異常があります
● “活性型GTP結合状態”とは?
- RAS には「ON(増殖する)」「OFF(止まる)」の2つの状態があります
- GTP がくっついていると ON の状態
- がん細胞はこの ON の状態を維持して増え続ける
● ダラクソンラシブが狙うところ
- RAS が ON の状態だけをピンポイントで狙って止める
- しかも、
- 変異した RAS(がん細胞に多い)
- 変異していない RAS(正常細胞にもある)
の両方の “ON状態” を抑えることができる
● “トリコンプレックス阻害剤”とは?
- ダラクソンラシブは、RAS を直接つかまえるのではなく、
RAS が働くために必要な3つの分子の“組み合わせ(トリコンプレックス)”を壊す - その結果、RAS のスイッチが入らなくなる
● “経口投与可能”とは?
- 飲み薬として使える(点滴ではない)
◆ まとめ
ダラクソンラシブは、がん細胞が増えるために使う「RAS」というスイッチが入った状態だけを狙って止める、飲み薬タイプの新しい治療薬です。
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この記事は、PanCANの最高科学・医療責任者(Chief Scientific and Medical Officer)である、Anna Berkenblit(アナ・バーケンブリット)医学博士によるASCO2026に関する報告の抜粋です。












